パーセプション（perception）とは、「認識」という意味で使われる言葉です。ブランドパーセプションとは、ブランドの存在や名前を知っている＝「認知」を超えて、そのものがどのような価値があるか、どんな存在であるかを知覚している状態のことを指します。

パーセプションギャップとは、企業が目指す認識（希望パーセプション）と、生活者やメディアなど外部の人々がその企業に対して抱く認識（現状パーセプション）との間に差異がある状態を指します。このギャップが存在したままブランディング施策を実施しても、意図するメッセージが的確に伝わらず、施策の効果が十分に発揮されません。そのため、ギャップを特定し、双方の認識を近づける取り組みが重要となります。

ブランドパーセプションマネジメントには、現状のパーセプションを強化する手法と、変化させる「パーセプションチェンジ」の手法があります。現状のパーセプションを強化する場合は、既存のブランドイメージをさらに鮮明かつ強固にする施策を展開します。一方、パーセプションチェンジでは、既存のブランドイメージを損なうことなく、新たなパーセプションへとスライドさせることを目指します。いずれの手法においても、ステークホルダーの行動に変化をもたらし、企業やブランドの価値向上を図ることが目的となります。